クラリネットメンテナンス&道具選び

リードケースは必要?プロ奏者も愛用するおすすめアイテム5選と選び方のポイント

クラリネットやサックスなどの木管楽器の演奏者にとって、リードケースは「音色や吹奏感を守る必須アイテム」です。

リードケースを使うことで、リードの寿命を延ばし、コンディションを保つことができるため、演奏のクオリティにも関係します。

本記事では、リードケースの必要性や選び方のポイントを解説し、プロ奏者も愛用するおすすめアイテム5選をご紹介します。また、筆者自身の体験談も交えながら、初心者から上級者まで役立つ情報をお届けします。

リードケースが必要な理由

リードの寿命を延ばす

リード購入時の小分けケースですと、リードの薄い部分が宙に浮いた状態でリードが乾くことになりますので、吹くたびに少しずつ形が変わっているとも言えます。

リードは湿度や乾燥に非常に敏感で、適切に保管しないと波打ったり割れたりすることがあります。リードケースに保管することで、乾燥による歪みを防ぎ、長く良い状態で使用できます。

筆者の失敗….

私自身、リードケースを使用する前、中学生のころ、販売されているケースに入れたままにし、何度も失敗をしていました。

特に湿度の変化が激しい季節には、お気に入りのリードが黒ずんでしまったこともありました…。急いでケースに入れて、先が欠けてしまったことも。

しかし、専用のリードケースを導入してからは、湿度管理がしやすくなりリードの寿命も延びたと実感しました。演奏中も安心して音色に集中できるようになり、演奏クオリティが向上しました。

このブログを読んでいる方には、そんな失敗をしてほしくないので、リードケースの使用をお勧めします!

お気に入りのリードを管理できる

購入時に入っているケースに入れて持ち歩くのも良いのですが、「このリードが一番吹きやすい!」「思った音がでる」と思うことがあります。

そのお気に入りのリードをまとめて専用ケースで管理することで、日々のリード選びに時間がかかりません。また曲に合わせてリードを変更する場合などにも便利です。

移動中の破損・そり防止

プラスチック製やガラス製のケースは移動中にリードが割れるのを防ぎ、安全に持ち運ぶことができます。また、乾燥や、乾燥に伴うそりを防ぐことができます。

筆者の体験談:

筆者は以前、購入時のプラスチックケースでリードを管理していましたが、ケースに入れる際に、先端を割ってしまったり、気づいたら少しそってしまっていたり…。

ガラス製リードケースを導入したところ破損が激減し、お気に入りのリードを長く使えるようになりました。

リードケース選びのポイント

素材による違い

  • プラスチック製:軽量で持ち運びやすく、学生や初心者におすすめ。ただし湿度管理には弱い。
  • ガラス製:湿度管理が優れており、リードを平らな状態で保管可能。プロ奏者にも人気ですが、重さと割れやすさには注意。
  • アルミ製:軽量かつ耐久性が高く、スタイリッシュなデザインが特徴。複数枚収納可能なモデルもあり便利。

筆者の体験談:

プラスチック製は軽量で持ち運びやすいため、学生時代には非常に重宝しました。ただし湿度管理には弱いため、長期間使用するには不向きでした。大会、演奏会で予備を持つ、また曲により変えたい場合の持ち運びに重宝しています。

一方でガラス製は湿度管理機能が優れており、大切なリードを平らな状態で保管できるため愛用しています。しかし重さと割れやすさには注意が必要です。

また最近試したアルミ製は軽量ながら耐久性も高く、スタイリッシュなデザインなので演奏会でも見栄えが良く便利だと感じています。

収納枚数

  • 少量タイプ:5枚程度収納できるコンパクトなモデルは持ち運びに便利。
  • 多量タイプ:10枚以上収納できるモデルは複数楽器を演奏する人や長時間練習する人向け。

筆者からは、通常の練習時は多量タイプで、演奏会などステージ上で長時間演奏する際は、少量タイプでステージ上にも持っていくなど使い分けすることをおすすめします。

湿度管理機能

湿度調整機能付きのケースは、乾燥しすぎたり湿気が多すぎたりする環境でもリードを最適な状態に保つことができます。

筆者の体験談:

筆者は湿度管理機能付きのガラス製ケースを導入したことで、季節によるコンディション変化や劣化が抑えられ、安定した音色で演奏できるようになりました。

プロ奏者も愛用するおすすめリードケース5選

1. バンドーレン「HRC10」  
2. GALAX「アルミ製コンパクトモデル」  
3. GALAXリードケース ガラス(パールカラーシリーズ)  
4. D’Addario「WOODWINDS リードガード」  
5. SELMER セルマーリードケース

バンドーレン「HRC10」

  • 特徴:6枚収納可能で湿度調整機能付き。
  • おすすめポイント:クラシックからジャズまで幅広いジャンルで使用可能。

価格は6,000円ほど。

装着されている湿度測定ディスクにより色によって湿度を視認でき、ケース内の湿度が低すぎる(40%未満)際には、スポンジを湿らせる事でコントロールできます。

分解も容易で掃除も手軽にできるので、お気に入りのリードが常に清潔かつベストコンディションで持ち運び可能。中が見えるのは安心感がありますね。

湿度調整機能はとてもありがたいです。特にクラシック音楽では微細な音色変化が重要なので、このケースのおかげで安定した演奏環境を維持できていると感じています。

GALAX「アルミ製コンパクトモデル」

  • 特徴:B♭クラリネット(10枚)とアルトサックス(8枚)兼用。軽量で持ち運びやすい。
  • おすすめポイント:スマートフォンサイズでスタイリッシュなデザイン。

価格は9,000円ほど。

サイズが6.7インチサイズのスマートフォンとほぼ同等、特に厚さは約10mmと世界でトップレベルのコンパクトさ!さらに、シンプルで使いやすい。スマートフォンほどのコンパクトさで持ち運びにも便利です。移動が多い時は、この軽量設計には助けられます。

リードを置く中板は開閉部よりわずかに高くなるように設計されていで、リードをそのままスライドして出し入れしても先端を傷めない。スタイリッシュなリードケースです。

GALAXリードケース

  • 特徴:ガラス板使用。リードを平らに保ち、そり防止。
  • おすすめポイント:外側は合皮性。滑りにくく使いやすい。

持った時に手に馴染み、外観も美しいラウンドフォルム。
リードを乗せるガラス板は従来品よりも厚くなっており、リードにしっかり密着して平らに戻します。B♭リードは6枚収納できます。

価格は4,380円ほど。カラーは、パールピンク、パールホワイト、パープブルー、パールブラック。

D’Addario「WOODWINDS リードガード」

  • 特徴:4枚収納可能でゴム素材による柔らかいホールド感。
  • おすすめポイント:カラーが豊富!リードの本番用、練習用、クラシック、ジャズ用など、用途に合わせて管理しやすい。

価格は1,200円。

表面と裏面に2枚ずつ、合計4枚のリードを収納できます。リードを押さえる部分にエラストマーという素材が使われ、リードの先端が傷つきません。また収納部分にある溝により、リードの反りを防ぎます。

クラリネットは「スモール」タイプ。他のリードケースは、ブラックかシルバーかの2色ほどですが、こちらは、テンションが上がる、6色展開。ブラック、レッド、パープル、ブルー、グリーン、イエローから選べます。

リードの種類や優先順位などによって色分け・整理できて便利!演奏会などでステージ上に持って行く時におすすめです。

SELMER セルマー リードケース

  • 特徴:B♭クラリネット(12枚)とたっぷり収納。
  • おすすめポイント:たっぷり収納枚数と、ナンバーがついているため整理しやすい。

フルフラットオープンの両面収納タイプ。軽くてカラフル。7色展開。

価格は3,080円。ブラック、パールホワイト、パステルブルー、サクラピング、オーシャンブルー、チェリーレッド、オレンジゴールド。

Screenshot

筆者のつぶやき

クラリネットは黒い楽器で、ケースの種類も他の木管楽器よりも実は少なく、すこし地味に感じて寂しくなる時も、実はあります。カラフルなリードケースは気分が上がります。

まとめ

リードケースは単なる収納アイテムではなく、音色や吹奏感を守り演奏クオリティを向上させる重要なアクセサリーです。本記事では以下のポイントをご紹介しました:

  • 素材別特徴:プラスチック製、ガラス製、アルミ製それぞれの特性と用途。
  • 収納枚数と用途:少量タイプと多量タイプ、それぞれのメリット。
  • 湿度管理機能:コンディション維持に役立つ機能付きモデルがおすすめ。
  • おすすめアイテム5選:SNOOPYやバンドーレンなどプロ奏者も愛用するモデルをご紹介。

筆者自身は、セルマーのケース(オレンジゴールド)と、ガラス製ケース、WOODWINDS リードガード(イエロー)を導入し、使い分けをしています。

お気に入りのリードを使い分けたい時に、探すのに手間取ることがなくなり、また演奏会時にポケットや譜面台に置いておきやすいなど、とにかく利便性が向上したこと、そしてリードの寿命も伸び、満足度は高いです!

ぜひ本記事を参考に、自分にぴったりのリードケースを見つけてください。あなたの音楽ライフがさらに豊かになることを心から願っています!

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